9月12日(土)、ひょんな事から、初めて「定禅寺ストリートジャズフェスティバル in 仙台(以下、定禅寺SJF)」を観戦することが出来ました。
なお、「ジャズフェスティバル」と銘打っておりますが、ビートルズ(コピー)から矢沢永吉(コピー)まで、多彩なジャンルのバンドが出演しておりました。
定禅寺SJF、2013年の統計では来場者数68万人という、物凄い規模の野外イベントなんですね。
新潟のデンカビッグスワンスタジアムの収容人数(約4万人)と比較すると、約17倍の動員数です。
公園スペース内だけでも、様々なジャンルのバンドが演奏しており、陽だまりの中、各会場をゆったり巡るというのは、緑地整備がされた大都市・仙台ならではの音楽の楽しみ方だなあ・・・と。
定禅寺SJFの開催概要は、次の通り。
第25回定禅寺ストリートジャズフェスティバル in 仙台
テーマ:ボーダレス
期日:2015年 09月12日(土)・ 13日(日) ※雨天決行
ストリート演奏 / 11:00 ~ 18:00 ナイトステージ / 18:00 ~ 20:00
会場:仙台市中心部( 仙台市青葉区 一番町 国分町 本町 中央 ほか
( 仙台市宮城野区 榴ヶ岡) 全46ステージ
主催:公益社団法人定禅寺ストリートジャズフェスティバル協会
共催:宮城県、仙台市
<定禅寺SJFと「新潟ジャズストリート(以下、新潟JS)」を比較してみた>
まず、定禅寺SJFと以下、新潟JS)の比較を記載しますので、
どの位の規模のイベントか各自、イメージしてみて下さい。
☆出演者数・約3倍(延べ733バンド、5,008人/延べ265バンド、1,487名)
☆予算・約13倍(約5,000万円/約400万円)
以前、新潟日報メディアシップで開催された「新潟地震50周年イベント」でもお話しましたが、「定禅寺SJF」と「新潟JS」には、大きな違いがあります。
つまり、定禅寺SJFは、出演メンバー1人につき、2千円の運営協力費を「支払い」、新潟JSは、出演メンバー1人につき、2千円の機材運搬費を「支給される」という点。
また、主な運営は、ボランティアスタッフでまかなっておりますが、定禅寺SJFの約1,500人に対し、新潟JSは約30人と、約50倍の開きがあります。
最後に、今回楽しいはずの定禅寺SJFで、残念な事柄がいくつかありましたので、書いておきます。
次のステージまでの休憩時間が20分しかないためか、PA側で機材トラブルがあっても、ボランティアスタッフだけでは対応出来ず、不具合が解消されないまま、ステージを続けていた、という点。
PA機材トラブルで発生した「ロス時間」があっても、演奏時間は「規定時間通り」に強制的に終らせてしまうという点。
出演者の視点で考えると、交通費自腹、運営協力金を支払って出演しているのに、PAトラブルで満足な演奏が出来ず、トラブルで発生したロス時間も含め、演奏予定時間が来たら、(ほぼ)強制的に演奏終了させられる、というのは、とっても悲しい事ではないかと推測します。
規模が大きくなると、『お役所的な杓子定規の運営するしかない』という事実は、「定禅寺SJFは規模が大きいから、新潟JSよりいいよね」と、単純に考えていた事を、自分の中で再考する必要があるなあ、と、思いました。
音楽イベントに関しては、『大が小に(絶対的に)勝る、と考えるのは早計だ』が、仙台遠征の教訓です。
<参考データ>
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定禅寺ストリートジャズフェスティバル in 仙台
☆イベント開始年:1991年9月(25周年目)
☆ライブ数:延べ733バンド、5,008人(2013年)
☆来場者数:68万人(2013年)
☆総費用:約5,000万円(2009年)
☆ボランティア人数:約1,500人
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新潟ジャズストリート(2015年7月)
◎イベント開始年:2003年1月(12周年目)
◎ライブ数:延べ265バンド、1,487名
◎総費用:約400万円
◎チケット売上枚数:約3,600枚(1枚1,000円)
◎ボランティア人数:約30人
次回からは、新潟から出演したバンドをいくつか、ご紹介致します。