坂田明・スガダイロー・デュオ@長徳寺[新発田市]2016

坂田明・スガダイロー・デュオ@長徳寺[新発田市]2016

さて、穏やかな天候であった4月24日(日)、新発田市・長徳寺。

「堀部安兵衛 武庸 生誕地まつり特別企画」として、「春の夜会 坂田明・スガダイロー・デュオ」が開催されました。

ゲストヴォーカルとして多忙な中、このライブを取り仕切っておりました、ふくまこづえさんも2曲ほど参加。

坂田明・スガダイロー・デュオ@長徳寺[新発田市]2016

1970年代より「第2期山下洋輔トリオ」のサックス奏者として登場し、現在も世界中で演奏し続ける坂田明さん。
そして、1974年生まれ、山下洋輔さんの演奏スタイルを継承するスガダイローさん。

坂田明・スガダイロー・デュオ@長徳寺[新発田市]2016

相変わらずテンション高い、司会のノイズ中村さんのMCから、お客さんはライブに引き込まれてましたね。

坂田明・スガダイロー・デュオ@長徳寺[新発田市]2016

ユーモア交えた知的なMCが光る坂田明さんと、寡黙ながら坂田さんに負けず劣らず時折ドスの効いた演奏を聴かせるスガダイローさん。

今回、撮影スタッフという立場で参加致しましたが、とにかく凄い演奏でした。

いやー、「フリー・ジャズ」というジャズ演奏・極北のスタイルで、これほど魂が揺さぶられる演奏が聴けるとは・・・。

坂田明・スガダイロー・デュオ@長徳寺[新発田市]2016

ジャズにおけるあらゆる「お約束」を取り払った演奏は、「無秩序な演奏」にしか聴こえないと思われます。
坂田さんご本人も、「即興演奏(Free Improvisation)」終えた後に、自虐的に「でたらめ」と言ってたくらいですから・・・。

坂田明・スガダイロー・デュオ@長徳寺[新発田市]2016

しかし、その混沌とした無秩序状態から、美しいバラッド風の演奏が飛び出した時に訪れる、カタルシス(精神の浄化作用)は、文字通り、魂を揺さぶられる瞬間でありまして・・・・。

と、文字で書いても、こちらの感じた事をほとんど伝える事が出来ないんですよね・・・・。

という事で今回映像を記録してたものから、坂田明、スガダイローご両人から、なんと!許可おりた、「鰰(hatahata)」を、皆さんにご覧いたきたいと思います。

鰰(hatahata) – 坂田明・スガダイロー・デュオ

ついでに、「フリー・ジャズ」って、なんじゃい?という人が大多数だと思われるので、蛇足ながら補足を。

まず「ジャズ」という音楽形式は、「テーマ(メロディ)、コード進行、キー(調性)」など最低限のルール(決まり)に従い、途中、「アドリブ」という「最低限度のルール」に従って、演者が自由に演奏することが出来る、比較的自由度の高い演奏スタイルです。

つまり、アドリブの部分では、「最低限度のルール」に従い、自分の好きなようにメロディを奏でる事が出来る訳です。

で、この「最低限度のルール」すら取り去ったのが、「フリー・ジャズ」です(笑)。

ただ、「音楽」として成立させるため、「テーマ(メロディ)」は、演奏の「始めと終り」に登場しますが・・・。

なお、当日の会場にお越しいただいたお若い男性から、「ナニやってんだかわからねー」という声も聞えましたが、当然です(笑)。
「フリー・ジャズ」は、ある程度の「音楽知識」か、音楽を楽しむ「感性」が必要なも(以下省略)。

坂田明・スガダイロー・デュオ@長徳寺[新発田市]2016

堀部安兵衛 武庸 生誕地まつり特別企画
春の夜会 坂田明・スガダイロー・デュオ

2016年04月24日(日)
新発田市・長徳寺

坂田明(as,cl,bells,vo) スガダイロー(p)
ゲスト:ふくまこづえ(vo)

共催:武庸会/dkz project

協賛:長徳寺/からころ屋/ジャズ喫茶バード ほか

後援:エフエムしばた/(株)こじまホールディングス ほか

【告知】坂田明・スガダイローDuo@長徳寺2016 (4/24)

ふくまこづえ

1970年代の日本、いや、世界のフリージャズを代表する「第2期山下洋輔トリオ」のサックス奏者・坂田明さんと、山下洋輔さん直系の弟子であるスガダイローさんが、デュオ形式によるライブを、4月に新潟と新発田で開催するそうです。

ゲストは、新潟で活動中のジャズヴォーカリスト、ふくまこづえさん。

ふくまこづえ

ジャズフラッシュ(4月23日)は、好評につき完売したそうですが、4月24日(日)に行われる新発田市・長徳寺でのライブはまだ好評発売中とのこと。

なお、長徳寺は、堀部安兵衛の通称で知られる、堀部武庸(ほりべたけつね)縁のお寺。
赤穂浪士の木像を祀る「義士堂」があることでも知られております。

山下洋輔さん一派の「ジャパニーズ・フリージャズ」は、スポーツというか格闘技的要素を伴った演奏でありまして。

既存形式の破壊からスタートした「フリージャズ」と言われて思い浮かぶ、政治的闘争とか、あるいは民族的サワリなどという要素は、ほぼ、ないのでは・・・・と、思われます。

お祭りの喧騒的「音の洪水」を聴き終わったあとに訪れる、爽快感というかカタルシス効果も、期待出来るのではないかと。

sakata-suga-hukuma-201604-02

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堀部安兵衛 武庸 生誕地まつり特別企画〜春の夜会

坂田明・スガダイローDuo @長徳寺

坂田明(sax) スガダイロー(p)
ゲスト:ふくまこづえ(vo)

日時:2016年4月24日(日)open 16:00〜 start 18:00

会場:長徳寺
住所:新発田市大栄町2-7-22

問合 dkz project 050-5276-6932

前売3500yen 当日4000yen【飲食別】
小学生以下無料/中高生・大学生2000yen(当日券のみ、要学生証提示)

16:00〜17:30 飲食スペースでお過ごしください。

飲食ブースからころ河童bar

<チケット取り扱い(3/2〜)>
・新発田観光協会
・からころ屋
・ジャズ喫茶バード
・イタリアンレストラン ラ・ジェンマ
・ブーランジュリー パザパ

<チケットぴあweb(3/1〜)>
Pコード290945

専用駐車場はありませんので、公共交通機関をご利用いただくか、近隣の駐車場をご利用ください。

sakata-suga-hukuma-201604-01

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【完売】坂田明・スガダイローDuo @JazzFlash

坂田明(sax) スガダイロー(p)
ゲスト:ふくまこづえ(vo)

日時:2016年4月23日(土)open 19:30 start 20:00
前売4500yen 当日5000yen(ワンドリンクつき)

会場:ジャズフラッシュ
住所:新潟市中央区東堀通5-440 昭和新道 小林ビル 1F
電話:025-224-4518



最後に、補足を少々。

御歳70歳を越えた坂田明さんは、ミジンコの研究者という一面もあり、近著として『私説 ミジンコ大全(晶文社)』が発売されております。

また、山下洋輔トリオのメンバーや、タモリ(お笑いタレント)さんが編み出した言葉あそび的言語「ハナモゲラ語(ハネモコシ)」の使い手でもあります。



スガダイローさんは、洗足学園短期大学で山下洋輔さんに師事した後、アメリカ・ボストンにあるバークリー音楽大学に留学。

帰国後は、渋さ知らズ、坂田明、森山威男、小山彰太など様々なアーティストと共演しております。



浄土真宗(真宗大谷派) 松霊山 長徳寺