第15回新潟ジャズストリート(4) 八木ブラザーズ7【ジャズ フラッシュ】

第15回新潟ジャズストリート(NJS)のライブレポート、こちらは老舗ジャズ喫茶「ジャズ フラッシュ」。
 
こちらでは2時間に渡り、「八木ブラザーズ7」による白熱した演奏が繰り広げられました。
 
新潟は流石、目利きのジャズファンが多いのか、会場はスタート前から満員御礼(笑)。
開演30分前に入って、ぎりぎり席が確保出来る位の状況。

ちなみに「八木ブラザーズ」、フロントの3人が兄弟でありまして。

トランペットが長男、テナー・サックスが次男、バンマス&トロンボーンが三男という構成で、ドラムの西尾

さん共々関東からわざわざ新潟まで来ている模様。でピアノの細木さん、ベースの阿部さんは新潟組?

そんな混成バンド、今回で新潟ジャズストリート登場7回目!

加持は何回か前、ジョイアミーア(前回動画掲載のもの)でのライブを拝見致しましてファンになった次第。

いきなり1曲目で、3管編成によるコルトレーンの「Blue Train (Blue Note)」収録のナンバーが聴ける

なんて、なんて幸せ!などと思いつつ、演奏は進行していくのでありました(笑)。
 
★17:00-19:00 八木ブラザーズ7@ジャズ フラッシュ
 
さてフロント陣の演奏能力の高さは、いつ聴いても感動ものであります。
ねじくれたテーマをあっさりと演奏してしまうお姿に、ほれぼれしてしまいます。
 
テナーの八木敬之さんは、マイケル・ブレッカー系統のスタイルなのかな?
ハードな演奏スタイルですが、時折バップ調レーズが飛び出したりして、なかなか面白かったです。
 
リーダーの八木義之さんは、バルブ・トロンボーンという珍しい楽器を操るお方。
あんだけの超絶フレーズを演奏するには、バルブ式の方がいいのだろう、うん(笑)。

あと、ドラムの西尾さん!切れ味鋭い演奏は素晴らしい!の一言!ドラム好きは絶対に聴け(笑)!
ほんと、ドラム好きの加持としては、たまらない演奏であります(笑)。
 

演奏レポートに戻りましてファースト・セット、オープニングはコルトレーンの「Moments Notice」でした。
 
で、いきなりドン・グロルニック(Don Grolnick)特集ということで、お客さんがほぼ知らない曲が続きます・・・。

ドン・グロルニックさんを調べると、ステップス、ブレッカー・ブラザーズなどに参加されたキーボード奏者さんみたいですね。
新生ブルーノートにも、2枚程CDが残されているようなので、今度見つけたら購入しようと思います。

– 1st Set –

01. Moment’s Notice (John Coltrane)
02. Heart of Darkness (Don Grolnick)
03. Or Come Fog (Don Grolnick)
04. Five Bars  (Don Grolnick)
05. Nothing Personal (Don Grolnick)
 

 
しばしの休憩を挟んでのセカンド・セット・・・。
ドン・グロルニック(Don Grolnick)の曲に続き、トランペットをフューチャーした「Lil Darlin’ 」に。
バラッドでお客さんを安心させていきなり怒涛の如く、フレディ・ハバード作曲の「The Core」に突入。
 
終盤は「Pools (Don Grolnick)」、そしてランディ・ブレッカーの「Freefall」と続くのでありました。
 
そういえば「Freefall」は、ビックバンドとの共演盤『Some Skunk Funk / Randy Brecker (BHM)』で、
ブレッカー兄弟が揃って演奏してましたね。

– 2nd Set –

01. Allanjuneall (Don Grolnick)
02. Lil Darlin’ (N. Hefti)
03. The Core (Freddie Hubbard)
04. Pools (Don Grolnick)
05. Freefall (Randy Brecker)

 

時間の関係でアンコールなしの2セットでありましたが、あまりにも密度の濃いステージでありました。
全員の演奏レベルが安定していて、コンセプトがしっかりしたバンドがもっと出てくると、おもしろいのになあ。
 
八木ブラザーズ7:
八木暢之(tp) 八木敬之(ts) 八木義之(tb) 細木久美(p) 阿部国男(b) 西尾研一(ds)

会場:ジャズ フラッシュ
住所:新潟市東堀通5
電話:025-224-4518

<付記>

テナーの八木敬之さん、インディースのジャズCDにメイン・ソロリストとして
参加されているそうで。当日、おもわず会場でCD買ってしまいました。

演奏メンバーを眺めたら、ドラムの高橋徹さんが参加されていて吃驚(笑)。

なんでこのCDは、機会をあらためてご紹介致します。